VoIP認定技術者資格制度
IPTPC VoIP認定技術者資格制度(VoIP Certified Professional)は、NGN時代のコアスキルとなるIP電話技術の普及を目的として、業界で統一的な水準のVoIP知識・技術を持つ技術者(営業、SI、SE、工事・保守者など)を認定する制度です。VoIP、モバイル、セキュリティの技術知識を認定するVoIP認定技術者資格(認定資格試験)と、それらの技術知識を学習するためのVoIP認定教育プログラムをご提供しています。
VoIP認定技術者資格
必要となる技術知識に応じた6種の資格を設けています。
VoIP認定技術者資格
認定技術者資格 |
認定するVoIP技術レベル |
VoIPマスタ |
VoIPシステムに精通し、広範囲かつ高度な技術力を有するレベル |
VoIPコンストラクタ |
個々のVoIP製品を使うVoIPシステムの構築・施工・保守などに必要なレベル |
VoIPセキュリティ |
音声・データ統合VoIPシステムのセキュリティ設計・提案に必要なレベル |
VoIPモバイル |
無線LAN(Wi-Fi)と無線IP電話システムの設計・提案に必要なレベル |
VoIPデザイナ |
VoIPシステムの設計・提案に必要なレベル |
VoIPアドバイザ |
VoIPシステムの顧客への紹介やヒアリングなど基礎提案に必要なレベル |
※ アドバイザ、デザイナ、モバイル、セキュリティの有効期限は2009月4月に撤廃され、更新を必要としない資格となりました。
※ マスタ及びコンストラクタは詳細な製品知識を要するベンダ個別の認定となります。
VoIP認定教育プログラム
必要となる技術知識に応じた6種(7コース)の研修を設けています。
VoIP認定教育プログラム
研修コース |
研修内容 |
対象者 |
受講前提条件 |
VoIP
スタートアップ |
VoIPのしくみやプロトコルなどの入門知識、レガシーPBX、IPプロトコル、QoS、
無線LANおよびセキュリティなどの基礎知識を学習します。 |
レガシーPBX、IP初心者の方 |
特になし |
VoIP
ベーシック |
VoIPシステムやSIPなどのVoIPプロトコル技術の基礎、音声符号化や音声品質評価の基礎、
音声品質劣化の要因と対策の基礎などを学習します。 |
VoIP基礎技術を学びたい方 |
レガシーPBXやIPプロトコルなどの基本知識を保有。または、VoIPスタートアップ研修の受講 |
VoIP
アドバイザ |
IP電話システムの変遷やシステムの構成、 IP-PBX(SIPサーバ)やVoIPゲートウェイ等、
各種VoIP機器の特徴や用途、 VoIPの提案活動、VoIPのセキュリティ等について学習します。 |
VoIPシステムの紹介やヒアリングなど基礎提案を行う方 |
VoIP基礎技術知識を保有。または、VoIPベーシック研修の受講 |
VoIP
デザイナ |
PBXの基礎をベースに、VoIPシステム設計の考え方とその要素スキルである音声帯域設計、
QoS設計、WAN設計、LAN設計、および音声品質設計の手法を学習します。 |
VoIPシステムの設計・提案を行う方 |
VoIPアドバイザ資格保有。または、同等のVoIP技術知識を保有 |
VoIP
モバイル |
スマートフォン/携帯電話、FMCを利活用したVoIPモバイルの最新動向、無線LAN(Wi-Fi)の基礎、置局設計、
セキュリティ対策から、音声・データ統合QoS等の無線IP電話システム設計、導入・運用まで学習します。 |
無線LAN、FMC、無線IP電話システムの設計・提案を行う方 |
VoIPアドバイザ資格保有。または、同等のVoIP技術知識を保有 |
VoIP
セキュリティ 【1日コース】 |
VoIPセキュリティ設計概論をベースに、SIP関連サーバと暗号化、音声・データ統合網、および無線LAN(Wi-Fi)とリモートアクセスのセキュリティ設計と運用概論を学習します。 |
VoIPシステム、無線LANのセキュリティ設計・提案を行う方 |
VoIPアドバイザ資格保有。または、同等のVoIP技術知識を保有。およびセキュリティの基礎知識 |
VoIP
セキュリティ 【2日コース】 |
基礎から音声・データ統合セキュリティ、VoIPセキュリティ設計概論をベースに、SIP関連サーバと暗号化、音声・データ統合網、及び無線LAN(Wi-Fi)とリモートアクセスのセキュリティ設計、運用概論を詳しく学習します
|
VoIPシステム、無線LANのセキュリティ設計・提案を行う方 |
VoIPアドバイザ資格保有。または、同等のVoIP技術知識を保有 |
※ 提案には、基礎技術で対応できる契約前の基礎提案(プレ提案とも呼ばれる)、及びシステム設計あるいはセキュリティ設計等の専門技術を必要とする契約前後の提案があり、一般的には前者は営業、後者はSEの業務となっています。
注:VoIPマスタ及びVoIPコンストラクタに対応する研修は、ベンダ個別となります。詳細は各ベンダにお問合せ
ください。