IPTPCは、IPTPC認定技術者資格の資格者数 20,000名と設立10周年を記念して、 昨年12月21日に「IPTPCセミナ2012」を開催しました。 年末のお忙しい中、多数のご来場をいただき、本当にありがとうございました。

今回のセミナでは、テーマに「クラウドが切り開く、新たなコミュニケーションとネットワーキング」を掲げ、スマートフォンやクラウドにより急変する企業コミュニケーションの最新動向について、さまざまな講演を頂きました。

参加者は、IPTPC認定技術者を中心にほぼ満席に近い約200名にのぼり、メモを取りながら熱心に聞き入っていた様子で、アンケートには、「従来の歴史から最新の通信分野の動向が把握でき、非常に有益であった」「短い時間で充実した内容だった。さらにテクニカルな内容も期待したい」などのご意見、ご感想が数多く寄せられました。

IPTPCは、IP電話の普及推進のために2002年に発足し、VoIPからユニファイドコミュニケーション（UC）まで時代をリードする認定技術者資格制度を運営しています。現在は6社（沖電気工業株式会社、日本電気株式会社、株式会社日立製作所、岩崎通信機株式会社、富士通株式会社、パナソニックシステムネットワークス株式会社）で推進しており、2013年4月からはサクサ株式会社が新たに参加し7社による活動になると、事務局から発表がありました。

セミナ会場の全景

IPTPCは、今回初めて総務省から、世界最先端のワイヤレスブロードバンド環境等を推進する総合通信基盤局 電気通信技術システム課長 杉野勲様をお迎えし、「新しい端末機器に対応した技術基準の動向」と題する10周年記念基調講演を催しました。 同基調講演では、急増するスマートフォンによる移動通信トラフィックの動向と、急速に普及しているＬＴＥ上で音声通信を実現するためのＶｏＬＴＥ（Ｖｏｉｃｅ ｏｖｅｒ ＬＴＥ）技術の概要、ＶｏＬＴＥ端末の技術基準の整備、ソフトフォンの技術基準認証スキームについて、最新の動向をご説明いただきました。
		基調講演をされる杉野勲様

また、杉野様はご講演の中で、「今後は、ネットワークのＩＰ化に伴い、Ｍ２Ｍやクラウドなど新たな技術が進展することによりサービスの高度化が加速するだろう」と語られたのも印象的でした。 今回の講演は、ＶｏＩＰやＵＣシステムの提案・構築に携わるＩＰＴＰＣ認定技術者にとって、将来の技術修得の方向性を理解する上で大変貴重なヒントとなったと考えます。 講演後、参加者からは、「政策レベルでの貴重なお話で興味深かった」、「ＶｏＬＴＥやソフトフォンの動向を知ることができて良かった」などの声が多く寄せられ、今後注目したいキーワードとして「ＶｏＬＴＥ」や「スマートフォン（ソフトフォン）」を挙げる方も多く見うけられました。

リックテレコム社 月刊テレコミュニケーション編集長 土谷宜弘氏より、「スマートフォン、クラウド時代の企業コミュニケーション最新動向」と題する、通信業界の方向性とこれからのポイント、スマートフォンやタブレットなどの導入が進む企業コミュニケーションの最新動向、課題、セキュリティ対策、BYODなどについて講演をいただきました。
		特別講演をされる土谷宜弘氏

以下に、基調講演をはじめ講演資料のダウンロード先を掲載しています（講演者の都合により簡易版や掲載なしの場合があります）。スキルアップや新資格取得の準備活動、新技術動向を踏まえた営業SE活動等に、是非ご活用下さい。
IPTPCは、今後も進化し続ける新たなコミュニケーションへ対応すべく、最新情報を発信して参ります。ご期待下さい。

テーマ：　『クラウドが切り開く、新たなコミュニケーションとネットワーキング』