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IPTPC 公開資料 (ホワイトペーパー)



 IPTPC からの情報発信

IPTPCは、2003年よりVoIP認定技術者資格制度の運営を行っており、累計資格者数は2011年7月の時点で18,000名を超えています。

これまで統一的な水準の技術者を養成するための研修や資格制度、また、ビジネスコミュニケーション東京等の展示会やIPTPC主催のIPTPCセミナ等を通じて、IP電話普及推進のための活動を行ってまいりました。今後は、IPTPCのホームページより、ホワイトペーパーやWebコラムなどを定期的に掲載することにより、今まで以上に情報発信を行ってまいります。


タイトル:
企業コミュニケーションの進化がVoIP技術者の価値を高める
― 『IPTPC認定技術者資格制度』の新たな方向性とその役割 ―

著者:  IPTPCエバンジェリスト  竹井 俊文

ホワイトペーパーの結論部分の「IPTPC認定技術者資格制度の新たな方向性」と「IPTPCの新たな役割」の節を抜粋して掲載します。全文は、こちらからダウンロード下さい。 [低解像度版(1MByte)] [高解像度版(2MByte)]

〜 中略 〜
4.IPTPC認定技術者資格制度の新たな方向性
  VoIPをコアとするユニファイドコミュニケーション(UC)技術と、そのスキルアップ手段としてのIPTPC認定技術者資格制度やその他の手段との対応関係を図表6に示します。

【既存】コアとなるVoIP技術者を早期に養成する資格制度
   IPTPCのVoIPアドバイザ資格は、音声コミュニケーションとIPネットワークの基礎をカバーしています。VoIPデザイナ資格はそれらの専門技術であるVoIPシステム設計と、Ethernet/IPやセキュリティのネットワーク設計をカバーしています。また、VoIPモバイル資格は無線LAN設計と無線IP電話システム設計を、VoIPセキュリティ資格はネットワークを含むVoIPシステムのセキュリティ設計とセキュリティマネジメントを、それぞれカバーしています。

【新規】ビジュアルコミュニケーション技術に対応する資格を新設(予定)
  IPTPCの新たな方向性として、ビジュアルコミュニケーション技術に対応する予定です。対応する試験の具体的な計画は検討中です。音声コミュニケーション技術がコアとなるので上記4つのVoIP資格をベースに「ビジュアルコミュニケーション資格」を新設予定です。

【新規】ユニファイドコミュニケーション技術に関する新たな情報発信
  また、後者のUCソリューション技術については、本稿をはじめ、IPTPC図書「IP電話標準テキスト」や「IPTPCセミナ」で技術情報の紹介をしてまいります。今後、ビジュアルコミュニケーション技術とUC技術については、「IPTPC Webコラム」で広くICT業界へ向けて情報発信する予定です。
  一方、FMCなどの通信事業者モバイルシステム技術(携帯/PHS/スマートフォン、無線アクセス/コアネットワーク、モバイル端末ソフトウェア、モバイルインターネット、モバイルシステム、モバイルアプリケーションなど)は、IPTPCが連携しているMCPC検定※5の資格と図書※6を推奨いたします。

図表6

おわりに、IPTPCの新たな役割
   最近、クラウドサービスが話題になっていますが、これはネットワークとクラウドコンピューティングの融合により、個人や企業ユーザーの課題を解決する手段です。ユニファイドコミュニケーション(UC)も、企業ユーザーのコラボレーション課題を解決するためにネットワークとコンピュータを融合するものです。それゆえIPTPCの新たな役割は、ICT社会の実現に向けたネットワークとコンピュータの双方に見識のあるICT技術者を養成することです。
   そのため、IPTPCでは従来のVoIP認定資格試験とVoIP教育プログラムの推進に加えて、ビジュアルコミュニケーションに対応した認定資格試験と教育プログラムを新設する予定です。また、IPTPCでは他制度との連携を強化し、VoIP資格者へのフォローアップはもちろん、広くICT技術者へのセミナやWebによる情報発信を開始します。

ICT技術者を効率良く養成する「IPTPC認定技術者資格制度」
   ネットワーク技術者の中には「コンピュータは不慣れなので・・・」と考えられている方もいます。しかし、ネットワークのIP化が進む中でUCとクラウドサービスを理解するためには、まずVoIPの基礎からモバイル、セキュリティへと範囲を拡大し、ビジュアルコミュニケーションそしてアプリケーション連携へと、段階的に知識を学ぶIPTPC認定技術者資格制度のスキルアップパスが最も効率的です。その意味では「VoIP認定技術者」は既に高いバリューを持っており、UC技術を駆使する高度なICT技術者に近い存在であるといっても過言ではありません。
  IPTPCは今後も、VoIP認定技術者資格制度をさらに充実し、企業コミュニケーションの進化に追従できる有能な技術者の育成をとおして、ICT社会の実現に貢献したいと考えております。

参考文献・検定制度
※1 「NGN時代のIP電話標準テキスト」(2009年3月発行, IP電話普及推進センタ編著, リックテレコム発行)
※2 「月刊テレコミュニケーション」2007年9月号〜2008年6月号, 20102月号記事(IP電話普及推進センタ著, リックテレコム発行)
※3 「IPTPC セミナ2008」「IPTPC セミナ2009」(無料セミナ:講演・パネルディスカッション) URL: http://certification.iptpc.com/index.html
※4 「IPTPC Webコラム」(公開サイト:2010年3月開始) URL: http://certification.iptpc.com/index.html
※5 「MCPCモバイルシステム技術検定」は、IPTPCが新たに連携を開始したMCPC(モバイルコンピューティング推進コンソーシアム)の 検定制度です。2級と1級があります。  URL: http://www.mcpc-jp.org/kentei/index.htm
※6 「モバイルシステム技術テキスト」「モバイルシステム技術テキスト(エキスパート編)」(MCPC監修, リックテレコム発行)