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IPTPCは、2003年よりVoIP認定技術者資格制度の運営を行っており、累計資格者数は2012年3月の時点で19,000名を超えています。
これまで統一的な水準の技術者を養成するための研修や資格制度、また、ビジネスコミュニケーション東京等の展示会やIPTPC主催のIPTPCセミナ等を通じて、IP電話普及推進のための活動を行ってまいりました。今後は、IPTPCのホームページより、ホワイトペーパーやWebコラムなどを定期的に掲載することにより、今まで以上に情報発信を行ってまいります。 スマートフォンの導入と利活用に不可欠な技術を学ぼう!2012年8月28日 私は、スマートフォンを導入するとライフスタイルが変わることを実感している。朝夕の通勤時間にスマートフォンのPCブラウザやソーシャルメディアを利活用すれば、帰宅後、TVニュース番組を長々と見たり、PCを立ち上げて情報収集や友達とコミュニケーションする必要がなくなり、家族と団欒したり、読書をしたり、実に効率的かつ快適なライフスタイルに変わった。これは、ワークスタイル革新の可能性を示唆しているが、企業にスマートフォンを導入し利活用する場合には、従業員がストレスなく仕事ができる環境が必要となる。ストレスには、通信速度の遅さ、内線と外線など複数の番号を意識しなければならない不便さ、音声・映像品質の悪さ、セキュリティの脅威などがある。これらを解消するためには、無線LAN(Wi-Fi)、VoIPシステム、セキュリティなどの技術が不可欠である。 そこで、4月に開始した無線LANデザイナ研修から一部引用して、5回(※1)にわたって解説する。 第1回 モバイルセントレックスは携帯電話からスマートフォンへ (※1)本コラムの第1回と第2回では計4回の連載を予定していたが、その後、内線化やBYOD(Bring Your Own Device)などスマートフォンによるワークスタイル革新の話題で市場が急速に盛り上がってきたため、当該内容を第3回として追加し計5回の連載とした。[2012年8月28日 編集] 第3回 スマートフォンによるワークスタイル革新の効果と導入システム第1回では、ユニファイドコミュニケーションを実現する理想的なモバイル端末がスマートフォンであると述べた。第2回では、スマートフォンをストレスなく快適に利活用するためには、無線LAN(Wi-Fi)による3G網トラフィックのオフロードが有効であると述べた。今回は、企業のホットな課題であるスマートフォンのビジネス利活用、そのソリューションとして「スマートフォンによるワークスタイル革新」の具体例とその効果、ならびに実現に必要な導入システムの構成について解説する。 (1)スマートフォンを利活用して企業の課題を解決する昨今、コンシューマを中心に急速に普及し、我々のライフスタイルまで変えつつあるスマートフォンを、ビジネスコミュニケーションの強力な武器として導入し、各種ビジネスに最大限、利活用したいと考えている企業は少なくない。そこで、本コラムでは、企業におけるビジネスコミュニケーションのあるべき姿を、各種コミュニケーションシステムの導入のみならず、それらを統合して利活用するソリューションまで、幅広く扱う概念である「ユニファイドコミュニケーション(Unified Communication, 以降、UCと記述)」として捉え、スマートフォンの利活用方法と効果を検証したい。 スマートフォンによるワークスタイル革新
昨今、企業の視点は、システム導入による企業インフラの整備だけでなく、利活用によるコラボレーションの強化など、企業が抱える課題の解決へと移りつつある(図1)。IPTPC(IP電話普及推進センタ)では、この傾向を踏まえ、UCソリューションを以下の条件①AND②を満たすものとして定義している。 ①音声コミュニケーションやビジュアルコミュニケーション、ソーシャルメディアなど、IPネットワークによって音声・映像・文字メデイアとツールを統合し、 参考:IPTPCのホワイトペーパー(http://certification.iptpc.com/iptpc_public_wp.htm) ここで、条件①を満たす理想的なUCモバイル端末が、「スマートフォン」と「タブレット」(以降、「スマートフォン」という記述はタブレットも含む)」であることは、本コラムの第1回でも述べたとおりである。スマートフォンには、IPネットワーク統合に欠かせないVoIP(SIP等)機能と無線LAN(Wi-Fi)機能がデフォルトで実装されており、内線IP電話やビデオ会議、SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)、社内のグループウェア(PCメール、連絡先、スケジュール等)連携など、多彩なコミュニケーションツール(アプリケーションソフトウェア)が、アプリ・マーケットプレイスに続々と登場してきている。 また、条件②の新価値を代表するのが「ワークスタイル革新」であり、企業に大きな効果をもたらす可能性がある(その他、新価値には業務プロセス革新やBCP(事業継続計画)なども含まれる)。その典型的なソリューションとして「リモートオフィスによる社員間コラボレーションの強化」が挙げられる。リモートオフィスとは、オフィスとほぼ同様なワークスタイルを外部においても実現するもの。たとえば、スマートフォンを利活用すれば、支社や支店のみならずビジネスパートナや客先の出先においても、内線番号による電話の発着信(内線化)や対面映像と資料共有による遠隔ビデオ会議、SNSのタイムラインによる情報共有などができる。そのため、従業員同士がTPO(時間・場所・状態)によって異なる相手の端末やツール、電話番号などを意識することなく、円滑にコミュニケーションできるようになる。 (2)スマートフォンによるワークスタイル革新の効果は大きい以下、スマートフォンによるワークスタイル革新の具体的な実現方法、およびその効果について説明したい。 スマートフォン内線化ソリューションによるワークスタイル革新図2はスマートフォンの内線化ソリューションによるワークスタイル革新であり、相手が内線電話を使えるオフィスにいるのか、携帯電話番号が必要な外部にいるのかを意識せずにコミュニケーションできる。なお、スマートフォンにはアプリ・マーケットプレイスからユーザ自らダウンロードした内線IP電話アプリがインストールされている。図中のFMC(Fixed-Mobile Convergence:固定とモバイルの融合)とは内線電話網と携帯電話網を融合する概念であり、One Phone/Device(スマートフォン)、One Number(内線番号)、One Bill(定額料金)によって、外部とオフィスをシームレスにつないでリッチメディアを提供する。
スマートフォンによるワークスタイル革新が、コストを大幅に削減①従来のワークスタイル
②革新されたワークスタイルとその効果
特に、営業やSE、保守、プロジェクトマネジメントなど、外出機会の多い場合のビジネスにおいては、スマートフォンを利活用してワークスタイルを革新する効果は非常に大きい。 (3)スマートフォンをビジネスに利活用するシステム構成次に、図3はワークスタイル革新などを目的に、スマートフォンをビジネスに利活用する代表的なシステム構成を示す。 本システムは、企業独自のUCサービスや業務アプリケーションが利用できる特長がある。本システムの主な構成要素を、アプリ・マーケットプレイス、オンプレミス/プライベートクラウド、ネットワーク、およびUCデバイスといった大きな括りごとに整理すると、以下のようになる。
システムの主な構成要素①アプリ・マーケットプレイス: 要素:内線IP電話アプリ、Web会議アプリ、グループウェア等のUCアプリ、認証・課金 ②オンプレミス/プライベートクラウド: 要素:SIPサーバ、認証サーバ、Webサーバ、メールサーバ等のUC関連サーバ、業務システム ③ネットワーク: 要素:VoIPとFMCに対応した無線LAN(Wi-Fi)+LAN/WAN、VPN ④UCデバイス: 要素:UCに対応したスマートフォンやタブレット、ノートPC なお、同システムを構築するためには、スマートフォンなどのUCモバイル端末を導入して企業のネットワークにセキュアに接続する「無線LAN(Wi-Fi)技術」、SIPサーバを導入して企業の音声・映像ネットワークとデータネットワークを統合して内線電話などのUCサービスを提供する「VoIP技術」、さらに無線LAN(Wi-Fi)を含む企業のネットワークやサーバ、UCモバイル端末などを攻撃から防御する「セキュリティ技術」など、UCの要素技術が必要となる。 今回(第3回)は、スマートフォンによってワークスタイルを革新できること、そしてその効果は大きいこと、およびスマートフォンをビジネス利活用するシステム構成について述べた。次回(第4回)は、いよいよ同システムを構築するために不可欠な無線LAN(Wi-Fi)技術とVoIP技術、およびその効率的な学習方法について説明する。 本コラムには、筆者の個人的な意見が含まれています。 ![]() |
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