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IPTPC セミナ2018


 IPTPC セミナ2018 のご報告

IPTPCでは、設立16周年となる昨年、12月7日に『IPTPCセミナ2018』を開催しました。年末のお忙しい中、多数のご来場をいただき、まことにありがとうございました。

LTEを活用したsXGP方式が規格化され、これにより構内PHSの後継となる次世代構内モバイルシステムの製品化が期待されています。また、固定電話網をIP網に移行するという「PSTNマイグレーション」は電話システムにとっての大きな転換点です。本セミナでは二つの新しいネットワーク方式について第一人者の方をお招きして、ご講演を頂きました。

会場にIP電話にかかわる販売店、メーカ、通信工事業者、SIerを中心に200名近くが参加し、熱心に講演を聴講されました。講演後の質疑では参加者から「IP網移行に関して、構内PHSシステムで干渉回避に使われるISDNのクロックが移行後も提供されるか」などの真剣な質問が寄せられ、会場は熱気にあふれて大盛況となりました。アンケートでは「sXGPの実導入の時期、具体的な技術情報を知りたい。」「IP網移行について1年前と同じべースという事だったが、かなりupdate情報があり有益だった。」「音声の今後の可能性について、面白い話が聞けた。」などのご意見、ご感想を数多く頂きました。

テーマ: 『音声コミュニケーションの明日のビジネス
  〜 次世代構内モバイルシステム(sXGP方式)と固定電話のIP網移行に関する最新動向 〜 』



                                                      セミナ会場の全景

招待講演

過去にPHSの規格化と普及を進め、現在は2.5GHz帯のAXGP方式に加えて1.9GHz帯の新たな無線システム(sXGP方式)の規格化と導入を推進しているXGPフォーラムから事務局長の入部 良也様をお迎えし、「XGPフォーラムの概要及びsXGP方式への取組みについて」と題する招待講演を頂きました。

講演では、XGPフォーラムの歴史や組織、会員企業(IPTPC参加各社も参加)などをご紹介頂き、今回の主題のsXGP方式とその規格について解説頂きました。現在、事業所内で主流の自営PHSは公衆PHSサービスの終了により将来にチップセットや部品供給の不安があり、TD-LTE方式を用いたデジタルコードレス電話に移行するニーズがある。総務省の情報通信審議会での答申を受けて、sXGP方式は既存の自営PHSやDECT方式のシステムと共存できるよう、周波数配置の見直し(旧sPHS方式に代えてsXGP方式を導入、PHS方式へ新たな制御チャネル追加など)や他システムと共有できるキャリアセンス機能とレベルを規定していること、実サービスの導入に向けて、XGPフォーラム主導でIP-PBXとsXGP端末間で相互接続試験を2018年1月に行い、12月にも予定していることを解説いただきました。
        XGPフォーラム 入部 良也様 また2018年9月にXGPフォーラムが米国ロサンゼルスで開催されたMWC Americas 2018に参加してsXGP技術を紹介した映像をご紹介いただきました。

本講演への事前質問「sXGP方式を使ったシステムはいつ頃出荷されて、いつ頃に普及すると考えられていますか。」に対し、「AP(Access Point; 基地局)装置は既に製品化されています。現在複数の事業者及びベンダーが実サービス開始の準備をしており数か月以内に開始の見込みです。」と回答し、XGPフォーラムに興味を持った方はぜひ参加を検討してほしいと結ばれました。



招待講演

昨年に引き続き、NTT東日本から、固定網のIP網への移行を推進/周知する担当の第一部門 ネットワークサービス担当課長 山内健雅様をお迎えし、「固定電話のIP網移行に関する最新動向」と題して招待講演を頂きました。

本講演では、電話網がIP網に移行するPSTNマイグレーションについて、音声を取り巻く環境の変化や、NTT東西の中継・信号交換機が2025年ごろに寿命を迎える問題という背景があり、現状とIP網移行後の電話のネットワークについて説明を頂きました。また、昨年10月にNTT東西から公表された基本的な考え方、基本料、通話料の方針、移行スケジュールについて紹介頂きました。IP網移行後もメタル接続は残り、今まで通りに電話(音声)、電話機等は利用できる、INS(デジタル通信モード)などの一部のサービスは終了となるものの、INS(ディジタル通信モード)は現在と同一品質ではないものの補完策が用意されることについて解説頂き、IP網移行に伴い終了を予定しているINSネットディジタル通信モード等の複数サービスに関する代替策について紹介頂きました。
昨年、紹介頂いたIP網移行への検証環境では7団体・31社が検証を実施、主な利用用途は全て検証されていることが確認できた(但し、21例は結果は非公表で利用用途のみ)とのことです。       NTT東日本 山内 健雅様

山内様は、2024年に向けて引き続きお客様へのご案内を継続していく、IP網移行に便乗した悪質な販売勧誘もあるので注意喚起しており、本年度12月下旬から3月にも個人のお客様と法人のお客様に内容を分けて「重要なお知らせ」としてチラシを配布して理解を深めていきたいと結ばれました。



一般公演

IPTPC OKI代表の千村 保文が「音声コミュニケーションの変遷と今後の展望」と題して講演いたしました。

本講演では、最初に音声コミュニケーション技術の変遷を概観しました。電話は140年前にグラハムベルが発明後、世界中に普及し、機能は電話だけでなくFAXなどに変化し、一方で移動体電話などモバイル化が起きたこと、技術的には音声がアナログからデジタル化されて伝達効率、品質は格段と向上し、1990年代にVoIPが標準化され、2000年代にIT機器と電話が結合してスマートフォンが登場したことを振りかえりました。

そして、音声コミュニケーションの未来として、これからのスマート社会の基礎であるIoTシステムでもリアルな状態把握には映像や音声が必要であることや、人工知能(AI)技術を用いることで音声翻訳やコミュニケーション・ロボットなども実現していることを紹介しました。
      IPTPC OKI代表  千村 保文 そのためIoT時代にも音声映像のコミュニケーションが必要になり、IoTのネットワークの特性の理解が必要であり、また今後に向けて多くある音声コミュニケーション関連イベントのためにも引き続き音声コミュニケーションの技術者の維持育成が重要であると結びました。


 プログラムと講演者紹介 & 資料ダウンロード
プログラムと
講演者紹介
 
@開会挨拶: 15:00〜15:10
タイトル: 開会挨拶
講演者: IPTPC NEC代表 服部 高明
A招待講演: 15:10〜15:55
タイトル: XGPフォーラムの概要及びsXGP方式への取組について
講演者: XGP Forurm Secretary General 入部 良也 氏
概要: @XGPフォーラムの概要説明 A1.9GHzデジタルコードレス電話の変遷と現状の課題 B構内PHSの後継と言われるsXGP (Shared XGP) 方式とは何か CTD-LTE方式を用いたsXGP 方式への期待 DsXGP方式の国内制度改訂を受けての今後の見通し
B招待講演: 15:55〜16:50
タイトル: 固定電話のIP網移行に関する最新動向
講演者: 東日本電信電話(株) ビジネス開発本部 第一部門 ネットワークサービス担当課長 山内 健雅 氏
概要: NTT東日本・NTT西日本は、昨年(2017年10月)の報道発表以後、2024年1月に予定している固定電話のIP網移行に向けて、お客様へのご案内等を実施してきました。今年度(2018年度)下期は、IP網移行に伴い終了を予定している、INSネットディジタル通信モード等の複数サービスに関して代替策への移行促進を目的としたお客様へのご案内を予定しています。これら固定電話のIP網移行に関する最新の動向に関して、NTT東日本の担当者が説明します。
C一般講演: 16:50〜17:10
タイトル: 音声コミュニケーションの変遷と今後の展望
講演者: IPTPC OKI代表 千村 保文
概要: 音声コミュニケーションを、その黎明期からデジタル化、IT技術やAIとの融合と、技術の発展や 変遷を具体例を交えて概観し、今後のスマート社会での新たな可能性を展望する。
(注)講演内容は変更となる場合がございます。予めご了承ください。


 開催概要
主   催 IP電話普及推進センタ(IPTPC)
協   力 (株) ジェイ・ジェイ・エス
日   時 2018年12月7日(金) 15:00〜17:10
受付開始:14:30、 開演:15:00
場   所 NEC本社 地下多目的ホール −会場地図
東京都港区芝五丁目7番1号  TEL: 03-3454-1111
最寄り駅: JR 田町駅(徒歩5分)  地下鉄 三田駅 1分
定   員 200名(定員を超えた場合には申込みを締め切らせて頂きます。お早めにお申込下さい)
受 講 料 無料
お問合せ IP電話普及推進センタ(IPTPC) 事務局
 e-mail:iptpc-edu@oki.com

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